天国という名のホテル


インド・ゴアにサンスクリット語で[天国]と名付けられた小さなホテルがあります。部屋数はわずか10室。一部屋ごとにテーマがあり、インド古来の宇宙観 を基に[太陽の部屋]、[月の部屋]、[地の部屋]などに別れています。[太陽の部屋]の壁はオレンジ一色に塗られ、部屋の随所に太陽をモチーフにした小 物がちりばめられています。[地の部屋]の床にはすくすくと伸びた樹が描かれ、[星の部屋]の窓は星型に穿たれています。圧巻は[音楽の部屋]です。全て ブルーにペイントされた巨大なドーム型の天井には無数の穴が開けられています。床に設えた大きなベッドに横たわり天井を見上げると、無数の穴から射す太陽 の光が星空のようにキラキラと輝いています。夜空の星が刻々と動いて行くように、その星座も太陽の動きと共に形を変えてゆきます。やがて太陽が沈み星空が 消えると、霧のように音楽が流れはじめます。ジャン・ミシェル・ジャールの奏でるシンセサイザーの調べは床を伝い、天井を駆け昇り、やがてドームを充たし ます。床に横たわる僕の身体は浮き上がり、そして天に向かって吸い上げられて行きます。宇宙の彼方へと飛翔してゆく僕の行く先は、[天国]。

 

 

スライドショースタート


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