水上マーケットを見た後は、運河をクルーズをする事にしました。メコンは本流と支流のけじめもつかない位枝分かれしているのですが、それに加えて灌漑用の運河が網の目の様に張り巡らされています。支流を遡り運河に入ると、水路の幅は下町の路地くらいの狭さになります。運河の所々には小さな橋がかかっているのですが、前日の雨の影響で水位が上がっていて橋と水面のすき間が1メートルもありません。橋にさしかかる度に僕たちは船に腹ばいになって、なんとか橋の下をくぐり抜けて行きます。運河沿いには家がポツリ、ポツリとあって人々の生活が垣間みられるというか、家の中が全て丸見え状態。と言うのも家がまるで舞台のセットみたいに運河に向かってフル・オープンになっているので、船の中から全て見えてしまうのです。食事をしている人、顔を洗っている人、洗濯をしている人、ただゴロゴロしている人、***している人、全て丸見え。日本でも下町の路地を歩いていると、家の中のTVが丸見えだったり、干物を焼いてる匂いが漂っていたり、すだれ越しに下着姿のおばちゃんが寝転んでるのが見えちゃったりする、あんな感じ。暖かい国を旅していて楽しいのは、こんな風に人々の生活が通りすがりの旅人にも垣間見られる事かもしれません。この運河クルーズ、船に乗ってるだけで目の前に次から次へと面白い光景が展開して、まるでディズニーランドのジャングル・クルーズかイッツ・ア・スモールワールドみたい。そう言えば確かスモール・ワールドには編み笠かぶった子どもたちも出てきたような、、、。
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