チャウドックはカンボジアとの国境に程近い街です。メコン河沿いのこの街では、沢山の人々が水上生活をしています。ボートに屋根を付けただけの小じんまりしたものから、陸上と同じ家を河に浮かべた大規模のものまで、びっしりと水上住宅が立ち並んでいます。良く観察してみると大きな家ばかりでなく小さなボートハウスにも、必ずといって良い位鉢植えが置いてあります。僕が乗ったボートの舵の脇にも、小さな鉢植えがひっそりと置かれていました。メコンの周りはびっしりと緑で覆いつくされているのに、人々はそれでも緑が恋しいのでしょうか?それとも小さな鉢植えは、陸地への郷愁なのでしょうか。大きな水上住宅では、犬も良く見かけました。僕がおじゃました家はかなり広くて、約20坪くらい。部屋の中央部の床に穴があいていて、中をのぞき込むとお魚が跳びはねていました。この家は魚の加工品を作っているようで、家の床下=イケスという超産地直送型の合理的な工場でした。いちいちイケスまで魚を取りに行くのがめんどうなので、こんな家を作ってしまったのでしょうか?水平思考と言うか、水上思考??僕は試しに家の中で跳びはねてみたのですが、家は全く揺れませんでした。
[余談]前回のアオザイ新聞に[ホー]の写真を掲載したところ、読者の方から面白いメールを戴きました。それは「ベトナムの人々は沢山の香草を食べているお陰で、蚊に刺されにくい体質になっている。」という説を実験で証明するTVの話です。その実験というのは、3日間ご飯のたびに大量のハーブを食べたチームと普通の食生活チームに別れて、4日目におびただしい数の蚊が仕込んである蚊帳の中に30分上半身裸で座らせられて蚊の刺され具合をみる、というかなり乱暴な企画。結果は歴然で、食べてない人は50箇所くらい刺されたのに、食べた人は3~4箇所しか刺されなかったようです。[蚊に愛される]体質の皆さん、来年の夏は試してみますか?
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