人形劇のフィナーレ、劇中に流れる音楽は生演奏。


アオザイ新聞 第15回
水上人形劇

 

空港から市内へ向かう道はとても静かです。ホーチミンであれほど立て続けに鳴り響いていたクラクションも、まばらです。「やけに静かだなぁ」。それがハノイの第一印象でした。ベトナム社会主義共和国の首都ハノイは千年の歴史を持つ古都です。街の中心にはホアンキエム湖という小さな湖があります。池と言ってもよい位の小さな湖の畔を歩いていると、何故か心が落ち着いてきます。11世紀に李朝の都タンロンが置かれて以来千年もの間都であり続けたこの地には、何かがあるような気がします。中国の王朝が都を築く時には風水を重んじたようですが、確かに人の心が落ち着く場所というのはあるのかも知れません。この湖の脇にハノイ名物・水上人形劇場があります。僕はチェコのプラハでマリオネットにハマッて以来の人形劇ファン。この人形劇の最大の特徴は全て劇が水上で行われる事ですが、元々農民達が農閑期などに水田で楽しんでいたのがルーツのようです。人形を操る人々はずっと水に浸かったまま、水中の棒を使って人形を操り続けます。寒い国だったら死んじゃいますよね。ストーリーはいたって素朴で、コミカルタッチ。バックに流れる民族音楽の演奏と相まって、のどかな農村風景が目に浮かぶ[いやし系]の人形劇でした。ちなみに料金は4万ドン(約300円)。民族音楽のカセットと、扇子のお土産付きです。

 
  甘栗ではなく素焼きです。美味しかった!  
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