ホイアンの旧市街はトゥボン河沿いのバクダン通りとそれに並行したチャンフー通りに挟まれた狭い一画で、ゆっくり歩いても20~30分もあれば通り抜けてしまう位の大きさです。街並みは時代劇に出てくる江戸の街にどこか似ています。河沿いに生えている柳のせいなのでしょうか、横丁から十手を持った岡っ引きが飛び出してきそう。実際の建物は二百年位前のもので、博物館や工芸品を売るお店などになっています。保存された街というのは何処か不自然であまり好きではないのですが、何故かホイアンは気に入ってしまいました。半数近くが観光客相手のお土産物屋やレストランなのですが、現在の暮らしを支えている普通のお店も混じっているからでしょうか。道端にはフォーの屋台も出ているし、まるで映画のセットの中に今のベトナム人が勝手に入ってきて暮らし始めちゃったみたいな感じ。お昼時にお店に入ると売り子の女の娘が、売り場でゴロリと横になってお昼寝してたりして、、。江戸時代と現代を行ったり来たりしているような不思議な感覚がこの街の魅力かもしれません
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