「ここって、本当にハノイ駅？」。怪訝そうに尋ねる僕にタクシーの運転手は自信たっぷりに頷きました。それにしてもすごい人です。どう見ても駅というよりは青物市場、首都ハノイのグランドステーションには見えません。それでも運転手が指差す建物に歩いてゆくと、ありました！確かに時刻表が出ています。全部ベトナム語で書かれていて全く分かりませんが、とりあえず駅のようです。よく観察すると待合室らしき建物が隣にありました。中には外人（自分も外人だけど）が２～３人います。どうやらここは駅に間違いないようです。僕は今晩ハノイから列車で山岳部の都市サパへ向かうところです。サパにあるヴィクトリアホテルが運行しているヴィクトリア・イクスプレスと言う専用列車で最寄りのラオカイ駅まで行きそこからバスに乗り換えサパに向かいます。ホテルの案内によれば駅には専用の受け付けがあって、スタッフが案内してくれる事になっているのですが、それらしき受け付けも人も見当たりません。少し早めに着いたので、まだスタッフが来ていないのかなぁと思い待つ事にしました。実は僕は子供の頃からの鉄道好きで、特に寝台車が大好き。あの狭～いベッドでガタガタ揺られると、ほんと良く寝られるんですよね。しばらくすると、待合室も段々混んできました。ハロン湾のクルーズで一緒だったイギリス人夫妻にもバッタリ。彼等も同じ列車でサパに行くようです。どうやら場所は間違っていなかったようです。 |
