事ここに至ってようやくホテルのスタッフは、事態の重大さに気付いたようです。駅にいるスタッフとホテルの間で慌ただしく何本かの電話のやりとりが続きました。そして漸く出た解決策は、これが又ベトナム的というか単純と言うか、、。［サパから２７０キロ離れたハノイまで列車を追いかけて車で荷物を届ける。］というアイデア！これは［眼からウロコ］の打開策。もちろんサパからハノイまでは高速道路など走っていないのですが、それでも列車より車の方が早いなんて、、。「明朝７時にハノイのホテルに荷物をお届けします！」とホテルのスタッフは自信たっぷりに約束してくれました。ここまできたらもう信じるしかないですよね、スタッフの言葉ではなくて自分の運を。翌朝６時、僕の乗った列車はどしゃ降りのハノイ駅に到着しました。商売上手と言うか抜け目がないと言うか、早朝だと言うのにホームには列車の客目当てに雨具を売るベトナム人が待ち構えていました。さすがベトナムのゲリラ戦！アメリカが負けるのも無理ないかも、、。雨で急に値段が上がったタクシー（人の足元を見て値段を上げる）でホテルに着くと、僕は部屋でシャワーを浴びながら荷物の到着を待つ事にしました。そして約束の７時、、、、、。 |
