ベトナムと言えば、「アオザイ」。身体のラインにピッタリとフィットした長～い上衣とパンツの組み合わせ、優雅で、セクシーで、ほんと素敵ですよね。Aoは「衣服」、daiは「長い」という意味で、Ao-daiは「長い服」。現在のピッタリフィットのアオザイが生まれたのは意外に新しく、1930年代のことでフランスの立体裁断技術が導入されてからのようです。今回の旅行中にもたくさんのアオザイ姿の女性を見かけました。よ～く観察してみると（ついつい目がいってしまうので）、上衣の深いスリットから必ずチラッと素肌が見えるんです、それも皆決まって数センチだけ。こういうのって、すごく気になりますよね。でも、こうやって見せるんだからベトナムの女性はかなり脇腹に気を使ってるのかも、、。現在のベトナムでは年配の人よりもむしろ若い女性のアオザイ姿の方が目立ちます。1980年代に女学校の制服にアオザイが導入されて以来、アオザイは若い女性の間に広まっていったようです。アオザイは単にファッションとしてではなく、民族の誇りを若い世代に伝える役割も果たしているようです。長い植民地時代を経て、同じ国の人同士が殺し合わなければならなかった悲惨なベトナム戦争の末勝ち取った独立と民族の誇りを、アオザイは次の世代に伝えているのかもしれません。
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