フエからホイアンへは、バスで行くことにしました。フエでたまたま入ったカフェのサインボードに出ていた、フエまでたった$2.50(荷物スペース、レッグスペースたっぷり!)という値段につられて乗ったのですが、これが意外と快適。[レッグスペースたっぷり]と謳っているのは、主に欧米人のバックパッカー向けのバスだからで東洋人は僕一人でした。途中休憩でバスが止まると、例によって物売りの子供たちが集まってきました。初めはお土産物を勧めていたのですが、そのうち僕が日本人だとわかると日本のお金を両替してくれとせがみます。「いくら?」と尋ねると、コインだと言ってポケットから大きな硬貨を数枚、僕の掌に載せました。「!!??」。直径4センチ近くある巨大な銀色の硬貨には、なんと[大日本・明治八年 壱円]と書かれていました!「ん?、なんだこれは!」僕はてっきり百円玉か何かをベトナムのお金に替えて欲しいと言うのかと思っていたのですが、なんと明治時代の壱円硬貨。何処でこれを手に入れたのか尋ねると、「山を掘ったら出てきた。」という話。これってもしかして[埋蔵金!]少年は他にも1896年のインドシナ・フランスと書かれたコインや、龍の絵の描かれた「寳平開通」という中国の物らしき古銭を持っていました。戦争中に日本軍が埋めたという軍資金(幻のM資金)のウワサが頭をよぎります。少年の言い値はどれも1枚100円。もしかして、掘り出し物かも?!。でも、大きさの割に妙に軽いし全部明治八年というのも、ひっかかるなぁ。ニセ金かも?「皆さんなら、どうしますこんな時?」。僕は迷わず、、、、、。
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