今日は土曜日。大きな市の開かれる日です。中国雲南省との国境に程近いここサパの周辺には、少数民族の村々が点在しています。市の日には周辺の村々からたくさんの人々がサパに集まってきます。皆、色とりどりの民族衣装を着ているので何処から来たか一目でわかります。忍者のように上から下まで黒づくめの黒モン族、赤い布を頭に巻いた赤ザオ族、全身カラフルな衣装をまとった花モン族など、見ているだけで楽しくなるような人々で溢れています。市では、衣料品、食料品、日用雑貨からアクセサリー、花々まで様々な物が売られています。村の人々は収穫した野菜や特産の織物などを市で商い、日用品などに換えて村へ帰ります。午後からは近くのラオチャイ村を訪ねる事にしました。村まで直接車で行ける道は通っていないので、近くまで車で行きそこからは歩いて村を訪れます。道路から見下ろすと一面段々畑が広がっていて、日本の山間の風景そっくりです。村に向ってくねくねとした細い道を歩き始めると、村の子供達が走って来ました。手に手に土産物を持っています。村の伝統的な織物で作ったクッションカバーやブレスレットなどですが、値段は全て交渉で決まります。クッションカバーだと大体4万ドン(約320円)位から始まって最終的に2万5千ドン(約200円)位に落ち着きます。布代や糸代を差し引いたらいくら残るのか心配になるような値段です。ブレスレットはせいぜい1万~1万5千ドン位。それでも彼等にとっては貴重な現金収入のようです。 |