ペンギン新聞 第19回
踊る乗客


 

又また事件発生!一応南極大陸の上陸も無事果たし、後は船にのっているだけだと思っていたのですが、ただでは済まないのがこのツアー。その日もかなり揺れていたのですが、すっかり慣れっこになっていて一同食堂で和やかにランチをとっていた時のことです。突然何回かかなり激しいローリングがあって、丁度僕の斜め前で食事していた船医さん(女性)がイスもろとも真後ろに転倒。運悪く後ろのテーブルに後頭部を強打して気絶!僅か100名余りが乗っている小さな船なので、当然船医さんは一人だけ。そのお医者さんが気絶してしまったら、一体誰がめんどうみるの?こんな時TVドラマだと乗客の中にお医者さんがいてさっそうと名乗り出たりするのに、、。と、思って事の成り行きを見守っていたところ、変なオヤジがノコノコ登場。気絶している女医さんに何か話しかけながら、診察らしき事を始めています。え?、あの変なオヤジ医者だったの??いつも黒いハンチングかなんかかぶって、ちょっと胡散臭いオヤジだなぁと思ってたらお医者さんだったんだ!確かあの人の奥さん、僕に酔い止めの薬下さいってもらいに来たけど、、。どうなってるの、一体?この日はこの後もひたすら揺れ続け、ローリング角は行きに記録した47度を軽くクリアーして50度に到達!ついには操舵室のコンピューターのモニターを置いてあったテーブルの足が折れて、クルーが下敷きになり足の骨を骨折!さすがの僕もおとなしくベッドに横になっていたのですが、50度も傾くと寝ていたはずなのに起き上がってしまうんです!これって、やはり緊急事態。この時操舵室にいた人の話しだと、警報が鳴り響いてかなりやばい雰囲気だったらしいです。これだけ揺れたのには原因があったらしく、頭を強打した女医さんを出来るだけ早く病院に運ぶため全速力で最短の航路をとっていたようです。おまけに、この船には横揺れが激しい時に水を入れて船を安定させるバランサーがついているのですが、船足が鈍るのを恐れて水を入れてなかったらしいです。後で気付いたのですが、僕たちが乗っている船の名前は「ディスコ号」。どうりで乗ってるだけで、踊れる訳だ、、。「踊る乗客・ディスコ号の旅」そろそろ終わりが近づいてきました。
               
PS. そもそも今回南極に行くきっかけとなった激安価格についてなのですが、H社のパンフレットには大口のドタキャンを買い叩いた為実現したとの説明があったのですが、どうやらこれにはウラがあったようです。今回ツアーのクルーズ部門を請け負っているMツアーズという会社は南極クルーズをはじめいわゆる冒険クルーズをオペレートしている会社なのですが、どうやらこの会社が日本市場を開拓強化するべくH社とタイアップして戦略価格を打ち出してきた、というのが真相のようです。

 
       
     
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