らくだ新聞 第2回
ゴージャスな地下鉄


 

入国審査はあっけなく終わりました。ビザを取る手続きが煩雑だったことを考えると、ちょっと意外な感じでした。税関もほとんどフリーパスで、あっという間に入国手続きは終わってしまいました。到着ロビーにはMr.Otsukaと書いたプラカードを持った女性が出迎えてくれました。彼女の名前はスベータさん。空港からホテルまでの間滑らかな英語でタシケントの街の案内をしてくれました。じつはタシケントは2000年もの長い歴史のある街なのですが、1960年代に直下型地震で街は壊滅してしまいました。今のタシケントは当時のソ連が革命労働者を動員してわずか数年で造り上げた街なのです。ビルが立ち並び、地下鉄(メトロ)も走っています。空港から街中のホテルまでは、20分程で着いてしまいました。僕が泊まるSayokhat・hotelはまるで区役所みたいなそっけない感じの建物です。ウズベキスタンではホテルにチェックインをするときに、もう一つしなければならない事があります。それはこの国にはレギストラーツィアという外国人登録制度が残っていて、外国人は宿泊する全ての街でこの[登録]をしなければなりません。ホテルに泊まればその登録手続きをホテルが代行してくれるのですが、もし友人宅などに泊まると自分で移民局に行って登録しなければなりません。ですから,街を出歩く時も必ずパスポートを携行していなければなりません。僕も滞在中何回も警察官にパスポートチェックをうけました。(別にそんなにあやしげじゃなかったんだけど、、。)チェックインとレギストラーツィアを済ませ、早速街に出かけてみる事にしました。街の中心まではホテルからメトロでわずか3駅だというので、メトロを使って行く事にしました。駅で切符を買おうと思ってキョロキョロ見渡すと、皆窓口で何か買っているようです。料金表も何もないのでとりあえず、一枚という感じで指を一本出してみました。どうやら料金は一律らしく、ブルーのプラスティック製のコイン(ポーカーゲームで使うチップみたいな)を渡されました。料金は40スム。だいたい7スム=1円ぐらいなので、メトロの運賃はなんと6円!物価が安いとは聞いてたけど、まさか地下鉄が6円とは、、、。ホームに降りてみてまたまたビックリ。ホームの柱も壁も全て大理石張りで、おまけにばか高い天井からはシャンデリアが、、、!まるで、オペラハウスか叶姉妹のようなゴージャスさ。なんだ、これは??!!

 
       
     
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