らくだ新聞 第3回
ティムール広場


 

ホテルの最寄りのメトロの駅名は、プユケ・イパク・イュージ駅。次の駅がプーシキン駅で、その次がハミッド・オリムジョン駅で、次が目的地のアミール・ティムール・ヒョボニ駅。こんな駅名、絶対覚えられませんよね。おまけにアルファベットではなくロシア語表記なので、読む事もままならず仕方なく僕は小学生の様に、一つ目、二つ目、と駅の数を数える羽目になってしまいました。駅名は覚えられないのですが、どの駅も一度見たら絶対忘れないぐらいインパクトの強いインテリアなんです。シャンデリアがさがっている駅もあれば、ある駅では高さ3メートルもの巨大な花がホームの真ん中からニョキッと生えていてそれに照明が入っていたり、まるでディズニーランドみたいなホームもあるんです。そうかと思えば壁面にタイルで宇宙飛行士の絵が描いてあったり、そりぁもう、シッチャカメッチャカ。時間があったらメトロの駅、全部降りて見ようかなぁ。

新市街の中心ティムール広場から西に延びるサイールゴフ通りは、タシケントの表参道。通りの両側には様々な露店が立ち並んでいます。一番多いのがやはり飲食関係で、こちらではチャイハナとよばれるオープンカフェ。たいていお店の前で、焼き鳥屋みたいにシャシリク(羊肉の串焼きでケバブと同じ物)を炭火で焼いています。これがいい匂いで、思わずフラッと入ってしまいそう。でも、他のお店も気になるのでとりあえず端まで歩いてみることにしました。ぬいぐるみ、CD&テープ、アクセサリー、化粧品、サングラス、皿、絨毯、帽子、お菓子、タバコのばら売り、額入りのへたな絵、古本、コーラン、使用済みの切手、古い紙幣、ロシア時代の勲章、絶対壊れてる時計、、、。でもなぜか、どこの観光地でも売ってるタシケントとか描いた御当地Tシャツ、売ってないなぁ?通りの外れの方に行くにつれて、売っている物のジャンク度がどんどん高くなって、こんなもん誰が買うの?みたいな物まで並んでいます。僕が見たなかでジャンク度が最高だったのは、穿き古してボロボロの革靴!日本だったら絶対ゴミにしか見えない。

そんな一角に、これまたボロボロのヘルスメーターが道端に置いてありました。脇に手書きで10スムと値段が書いてあります。これは、売り物ではなく1回10スム(1円ちょっと)を払って自分の体重を計るみたいです。道端で体重計る人なんているの?と思ってたのですが、後日20才位の女の子が友だちと通りがかりに計ってるのを目撃。結構盛り上がってたんですよね、ただ体重計るだけで。更に不思議な物を見つけました。テーブルの上にTVが置いてあって、その前に椅子が5~6脚置いてあるんです。TVを囲んで何か盛り上がってるんですが、ただTVを見せる商売でもなさそうだし、400スム(60円ぐらい)って書いてあるからこちらにしてはかなり高価だし、、、。なんだと思います?

 
       
     
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