らくだ新聞 第6回
黄金のメドレセ


 

「ウワ~、ひろいなぁ!」。レギスタン広場は想像以上に大きな広場でした。ポカンと見上げていると、ピーッ・ピーッと鋭い警笛を鳴らされました。驚いて音のする方を見ると、警備員が横の方を指差しています。よく見ると広場の正面にはダラ~ンと目立たないロープが張ってあります。どうやら横に料金所があってそこから入るようです。ウズベキスタンでは、ここに限らずどこにも入場料が掲示されていません。ですから、どこが入り口なのかわかりにくい上、有料なのかどうかも入ってみるまでわかりません。ここのように大きな所は専任のおばちゃん(男の人がやってるのは見たことがない)が居るのですが、小さな所では入り口のお土産物屋のおばちゃんが突然変身して入場料を請求してくるので、ビックリ。ここレギスタン広場の入場料は600スムで、写真撮影が350スム。合計130円位ですが、実はこれは外国人向けの料金。なにしろ料金表が無いのでわからなかったのですが、後で聞いた話によるとウズベキスタンの人は100スム(15円)位らしいです。まずはお目当てのティラカリ・メドレセへ向かいました。正面のアーチをくぐると、小さな中庭に出ました。土産物屋がたくさん並んでいます。なにげなく左手の建物に足を踏み入れると、....!!!ウワァ~~、、、、。ドーム型の天井も正面の壁面も全て黄金色に輝いています。目がチカチカしそうなほど微細な模様が描かれていて、その圧倒的な迫力に思わず声をのんでしまいます。良くみると壁面にはかなり細かな凹凸があり、その一つ一つに細密な模様が描かれています。イスラム教は偶像崇拝が禁じられているので、キリスト教の教会のような具象画(聖母や天使といった)はなく全て紋様だけで埋め尽くされています。紋様は全く意味の無い幾何学模様もありますが、花や葉などをモチーフにしたものが多いようです。ここティラカリの天井装飾も葉と花が同心円状に描かれていて、全て金箔が張られています。あまりの迫力に僕はしばらく呆然と(たぶん口を開けて)、ただ立ち尽くしていたのですが、徐々に職業意識がムクムクと湧いてきました。左右対象のイスラム建築は僅かでもフレーミングが狂うと見苦しいので、三脚にカメラを固定し撮影に取り掛かりました。かなり長い間夢中になって撮影していたのですが、ふと我に返ると首がいた~い!ずっと真上向いてカメラ覗いてたので、固まってしまったようです。それにしても、写真撮るだけで首が痛くなるくらいだから、これ描いた人は、、、、!?

 
       
     
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