らくだ新聞 第19回
タシケントホテル事情


 

タシケントの空港に着いて飛行機から降りると、何故か皆空港ビルではなく薄暗いフェンスの方へ連れて行かれました。「えっ??」と思っていると、いきなり フェンスが開き空港の外の路上に出てしまいました。フェンスの向こうには、日本からタシケントに着いた時出迎えてくれたスベータさんが、笑顔で僕を待って いました。と、いうことは此処は正規の出口なの??「預けた荷物は何処でもらうの?」と心配していると、しばらくしてトラックが一台到着。ただ荷台に積ん だ荷物を降ろす係の人はいなくて、皆好き勝手に自分の荷物を降ろしています。仕方なく僕もトラックの荷台に上って、スーツケースを自分で降ろしました。ス ベータさんは当たり前の顔をして僕が荷物を降ろすのを待っていたので、きっとこれがウズベキ・スタイルなのでしょう。タシケントのホテルは1泊目と同じの 区役所のようなボロホテル。ここで、又とんでもない事件発生!部屋に入ってくつろいでいたのですが、ちょっと飲み物でも買いに行こうかなと思って部屋を出 ようとしたら、扉が開かないんです。内側からロックしていたので鍵で開けようとしたら、開かない?ロックした同じ鍵で、ロックが解けないんです。今の状況 はつまり鍵を持っているにもかかわらず、自分で掛けた鍵が開けられずに部屋に閉じ込められている、、、。しばらく色々とあがいたのですが、全然ダメなので フロントにTELしてみる事にしました。ところがところが、電話が又全然通じない!15分位ガチャガチャやっていたら、やっと電話が通じて係の人が来てく れたのですが、結局修理出来ませんでした。その晩は外から鍵を掛けられ、朝起きたらフロントにTELして開けてもらうと言う羽目になりました。翌日他の部 屋をチェックしたら、新しい鍵に替えてある部屋か沢山あったので、きっと同じトラブルがよく起きていたみたいです。どうせ1泊だしタシケントは都会だか ら、便利な場所ならどんなホテルでもいいやと思って少しグレードを下げたのが敗因だったようです。国によっては最高級以外は極端にグレードが下がってしま う所ってあるんですよね。たとえば日本でも中途半端な都市に行くと、一つだけ立派なホテルがあって他は急にしょぼくなっちゃう所ってありますよね。僕の 行ったところでは、マダガスカルの首都のアンタナナビボにはすごく立派なヒルトンがあって、なんとインターネット・カフェまであるんです。でもそこ以外は 突然ガクッと来るぐらい、しょぼくなっちゃうんですよね。なにしろ道に迷ったら周囲を見渡せば、東京タワーみたいにヒルトンが聳えてるんです。去年仕事で 韓国の全州という所に行った時には、一番良いホテルが一杯で、2番目も一杯で、ついにラブホに泊まる羽目になってしまいました。韓国では来年のW杯の時の ホテルが足りなくて、オフィシャル・ホテルにラブホまで登録してるって知ってました!もっとも、ラブホ業界は1日1組では儲からないと、反対しているらし いです。

 
       
     
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